クレジットカードで過払い金が発生!返還請求できるカード利用の内容とは?

2010年6月に施行された改正貸金業法で利息制限法と出資法の上限金利が統一され、従来存在していた「グレーゾーン金利」が撤廃されました。

グレーゾーン金利が無効化されたことで上限金利を超えて支払った利息は「過払い金」となり、返還請求手続きすれば払い戻しを受けられることで大きく注目されました。

過払い金の返還請求は主に消費者金融などに対して行われましたが、クレジットカードの利用でも過払い金が発生するケースも存在し、カード会社に対しても行われています。

しかしショッピング機能とキャッシング機能を持つクレジットカードでは、利息が過払い金になるのかの判断が難しいのでクレジットカードと過払い金の関係をご紹介します。

過払い金の発生原因!貸金業法改正まで存在したグレーゾーン金利とは?

借入元本に加算される利息の料率は利息制限法で上限が定められますが、上限金利以上での貸付を禁止しているのは出資法であることからグレーゾーン金利が発生していました。

2010年6月の貸金業法改正で出資法が定める上限金利が引き下げられたことで、グレーゾーン金利が無効化され返還請求で払い戻しを受けられるようになりました。

過払い金の返還っていうんだっけ?なんか法律が変わってから、返済した借入金が払い戻されるって奴があったよな。あれってどういうことなの?
あぁ、貸金業法改正で出資法の上限金利が引き下げられて、利息制限法の上限金利との一本化が測られた奴ね。2つの法律で定める上限金利が違ってたからな。
わぁっ!ダメダメ!そんなに難しい熟語を連発されると全然頭に入ってこないよ!俺にも判るように、もっとかみ砕いて説明してくれよ!今は右から左に聞き流しちゃったぞ!
あれ?ちょっと難しかったか(笑)。ます融資は貸金業法って法律の規制を受けるんだ。そして利息料率は利息制限法、上限金利以上での貸付の禁止は出資法がしているの。
なるほど。融資は貸金業法で利率は利息制限法の規制を受けてて、上限金利以上での利息での貸付けは出資法で禁止してるって解釈で間違いないってこと?
凄いじゃん、そのとおり!それで以前は利息制限法と出資法で定める上限金利の料率に開きがあって「グレーゾーン金利」って呼ばれてたんだけど法改正で見直されたんだ。

利息の料率制限をする2つの法律に存在した上限金利の差がグレーゾーン金利

資金貸付は貸金業法の規制を受けるので、消費者金融やカードローン会社は貸金業者の登録や貸金業法の規制に従った融資を行う必要があります。

貸金業者は利用者に貸付けた貸付元本に利息を加算したものを回収することが可能で、貸金業者は加算した利息から利益を得ることができます。

しかし利息は貸金業者が自由に設定できるものではなく、貸付元本に応じた次に挙げる上限金利が利息制限法で定められています。

  • 10万円未満:年率20%
  • 10~100万円未満:年率18%
  • 100万円以上:年率15%

利息制限法で定める上記の上限金利を上回る高金利での貸付は出資法で禁止されていますが、貸金業法改正までの出資法では年率29.2%以上での貸付が禁止されていました。

このため貸付元本に関わらず高金利での貸し付けが横行して板のも事実で、利息制限法と出資法の上限金利の料率差を採用したものがグレーゾーン金利と呼ばれました。

現在の上限金利と比較すると、加算されていたグレーゾーン金利の最大料率の差は次に挙げるとおりです。

  • 10万円未満:最大年率9.1%
  • 10~100万円未満:最大年率11.1%
  • 100万円以上:年率14.1%

利息制限法の上限金利が最も高い10万円未満の貸付でも1割近く、上限金利が最も低い100万円以上の高額融資では最大2倍に近い金利差が生じるのがグレーゾーン金利です。

利息制限法は上限金利を定めるもので上限を超えても罰則規定が存在しないので、多くの貸金業者が出資法の定める上限金利を採用していたのが実状でした。

貸金業法改正で無効化したグレーゾーン金利は過払い金!返還請求で取り戻せる

2010年6月の改正貸金業法の施行で利息制限法と出資法の上限金利が見直され、出資法の上限金利は現在の年率20.0%まで引き下げられました。

改正貸金業法施行日の2010年6月18日以降は年率20.0%以上で貸付すると、利息制限法違反・出資法違反・貸金業法違反となる違法融資になります。

法改正前にグレーゾーン金利を加算した金額を既に返済したケースが非常に多かったことから、政府の対応が強く求められたことで過払い金の制度が成立しました。

既に2006年にはグレーゾーン金利の無効判決が最高裁判所で下されていたことも影響し、グレーゾーン金利加算の返済は「過払い金」に位置付けられ返還請求が認められました。

過払い金の返還請求の多くは消費者金融やカードローンなどの融資に対するものでしたが、キャッシングできるクレジットカードを発行するカード会社に対しても行われました。

クレジットカードで過払い金が発生!カード利用で過払い金が生じる理由とは?

キャッシュレス決済で支払いできるのがクレジットカードですが、カード利用で過払い金が発生するケースも発生していてカード会社に返還請求が行われるケースも存在します。

これはクレジットカードにショッピング機能と共にキャッシング機能が搭載されていることが大きく影響していると言えるでしょう。

グレーゾーン金利って物凄く利用者にとって不利な仕組みだったんだな!少額ならまだしも100万円の高額借入で倍近くの利息が加算されたら事実上完済不可能になるよな?
そうだな。借入元本110万円で計算すると年率15%なら年間165,000円の利息だけど、年率29.1%だと約320,000円の利息になるからな。これは恐ろしいよな。
本来165,000円の利息が320,000円って155,000円も多く利息取られるのかよ!月額13,000円近くが利息だけの支払いに消えるんじゃ、完済なんて絶対無理になるよな。
だから政府はグレーゾーン金利を無効化して、返済済みでも過払い金として返還請求できるように法改正したんだと思うよ。いくら何でもアコギすぎる高金利だからな。
消費者金融やカードローンの利用者が、過払い金の被害にあったんだろうな。資金繰りに困って利用しているんだろうに可愛そうだし酷い話だよな、全く!
それが実は過払い金が発生したのは、消費者金融やカードローンだけじゃないんだ。クレジットカードの利用でも過払い金が発生したケースが存在するから確認しておこう。

クレジットカードの利用で過払い金?なぜカード利用で過払い金が発生するのか

後払いのキャッシュレス決済で購入商品や利用サービスの支払いを行えるのが本来のクレジットカードの機能で、この機能はショッピング機能と呼ばれます。

またクレジットカードにはショッピング機能と共に、ATMから現金を引き出せるキャッシング機能も搭載されているのが一般的で、ショッピングとキャッシングで利用できます。

1枚のカードに搭載されていることや後払いで清算するショッピング枠の利用は実質的な借入になるのでショッピング機能とキャッシング機能の扱いは同じに感じます。

更にショッピング枠の利用額を分割払いやリボルビング払いで支払う場合、利息が加算されることもショッピング機能とキャッシング機能の類似性を高めていると言えます。

しかしショッピング機能は割賦(かっぷ)販売法、キャッシング機能は貸金業法と異なる法令が適用され同じカードに搭載されていても別枠で扱われます。

貸金業法が適用されるキャッシング利用には利息が発生し、利息利率は利息制限法と出資法で定める上限金利が採用されているのが一般的です。

割賦販売法が適用されるショッピング機能を分割払いやリボ払いで利用すると、事実上の利息が加算されますがこれは分割手数料やリボルビング手数料として扱われます。

キャッシング機能は消費者金融やカードローンの利用と同じ扱いとなり、貸金業法改正以前はキャッシングにグレーゾーン金利を採用するカード会社が存在したのも事実です。

このことでクレジットカードのキャッシング利用の返済が過払い金となる場合もあり、カード会社に対して返還請求が行われるケースが発生しています。

分割払いやリボ払いで利用したショッピング機能では過払い金は発生しないのか?

後払いのキャッシュレス決済で支払いを行えるのがクレジットカードのショッピング機能で、利用すると利用者にはカード会社に対する利用額の支払い義務が生します。

また一括払いやボーナス払いであれば手数料は発生しませんが、分割払いやリボ払いで利用すると手数料の名目で実質的な利息が加算された利用料が請求されます。

このことからショッピング機能の利用も実質的な「借金」だと考えられますが、既述のとおりショッピング枠には割賦(かっぷ)販売法が適用されるので借入にはなりません。

ショッピング機能は一旦カード会社が立替えた利用代金を利用者に請求するもので、資金貸付にならないので、ショッピング機能の手数料はグレーゾーン金利が適用されません。
また、一般的な分割手数料の料率は年率12.0~15.0%、リボルビング手数料は年率15.0%が目安なので利息制限法や出資法の上限金利以下なのも過払い金が生じない理由です。

過払い金の返還が未請求!クレジットカードのリボ払いは過払い金未請求に繋がる?

月々の支払い額を一定額に抑えられるリボルビング払いで、クレジットカードを利用することは決して珍しくないと言えます。

ショッピング利用では過払い金が発生しないことは既に紹介しましたが、リボ払いでのクレジットカード利用で過払い金が発生し未請求に繋がるケースも存在します。

なるほど。1枚のカードでもショッピング機能とキャッシング機能では、適用される法律が違うんだ!で、ショッピング利用は分割払いやリボ払いでも過払い金が生じないんだ?
そうなんだ。過払い金っていうのはあくまで利息制限法と出資法の上限金利料率の差を指すものだから、割賦販売法が適用されるショッピング機能で生じないんだな。
それに分割手数料やリボルビング手数料は、現在の利息制限法と出資法の上限金利以下に抑えられているから、どっちにしても過払い金になることはないってことか?
それも大きく影響しているな。定額方式のリボ払いでショッピング利用すると「利用残高を減らし難い!」とも言われるけど、これが過払い金になるわけじゃないからな。
へぇ、まぁよく「上手に支払い方法を選ばないとカード利用で失敗する!」って言われるけど、これは過払い金が原因になるわけじゃないってことなんだな。
そのとおり!だけどリボ払いで過払い金が発生し未請求に繋がるケースもあるからな。リボ払いで過払い金が生じる理由や過払い金が発生した際の対応法を確認しておこう。

正確な借入残高を掴み難いリボ払いでのキャッシング利用は過払い金発生に繋がる!

リボ払いには多くの支払い方法がありますが、一定額を支払う定額方式や利用残高に応じて支払額が変化する残高スライド方式の利用が一般的だと言えます。

特に定額方式のリボ払いは利用残高が大きくなっても支払額が変化しないので、出費を均一化できますが正確な利用残高が掴み難くなるという側面もあります。

キャッシングでの借入額の返済にリボ払いを利用すると、借入残高が掴みにくくなり過去にグレーゾーン金利で返済していても気が付かない場合があるので要注意です。

リボ払いを利用しているとショッピング機能の利用残高とキャッシング機能の借入残高を混同し、過払い金が発生していても返還請求していないケースが珍しくありません。

リボ払いでショッピング機能を利用しても過払い金は発生しませんが、キャッシング機能では未払い金が生じ正確な借入残高を掴めないことが過払い金の未請求に繋がりかねません。

クレジットカードで過払い金が生じた場合の対処法とは?

通常のキャッシングやリボ払いで利用したキャッシングで過払い金が発生した場合は、カード会社に返還請求すれば過払い金を取り戻すことは可能です。

グレーゾーン金利が無効化されて10年以上が経過していますが、過払い金請求権の時効は完済期日から10年間がせているので時効でなければ請求可能です。

貸金業法改正前の過払い金を含む借入の完済が2015年6月25日であれば、2025年6月24日までなら過払い金の返還請求を行えます。

しかし、既に完済から10年が経過し返還請求権が時効を迎えている場合や返済先のカード会社が倒産している場合は残念ながら過払い金がある場合でも返還請求できません。

返還請求手続きは支払い済みの過払い金の総額を算出し、カード会社と返還交渉を行ってすすめますが、過払金返還請求代理業務を行っている弁護士に依頼するほうが効率的です。

またクレジットカードの過払い金返還請求にはいくつかのリスクが潜んでいるので、返還される過払い金の金額とリスクを比較して手続きを行うかを判断する必要があります。

クレジットカードの過払い金返還請求に潜むリスクとは?

返還請求が認められると、クレジットカードのキャッシング利用で発生し既に支払い済みの過払い金の払い戻しを受けることができますが、返還請求にはリスクも潜んでいます。

カード会社に過払い金返還請求を行うと請求したカードが使用停止になるので、複数枚のクレジットカードを持っていない場合はキャッシュレス決済ができなくなります。

またショッピング枠の利用残高が残っている状態で過払い金返還請求手続きを行い、返還請求が認められると過払い金で利用残高が相殺され残った額が返還されます。

この時、過払い金より利用残高が高額だと「任意整理」を行ったことになり、信用情報機関のデータベースに金融事故として記録されてしまいます。

任意整理は非常に重大な金融事故になるので、利用残高完済から約5年間は信用取引が停止されます。

新規ローンやクレジットカード申込時の審査を通過できなくなるので、現金払いでしか消費活動を行えなくなります。

スマートフォンを月々払いで購入するのも信用取引になるので、事故情報が抹消されるまでの約5年間は機種交換なども全て現金で行う必要があります。

必要以上の利息である過払い金は取り返したいものですが、クレジットカードの利用残高が多い場合は残高の清算を行って任意整理にならないように手続きする必要があります。

必要以上に支払った過払い金を取り戻す際はクレジットカード利用残高に注意!

正規な上限金利より割高な利息のグレーゾーン金利が加算された金額を支払っても、返還請求を行えば払い戻しを受けることが可能です。

しかしクレジットカードの過払い金返還請求を行う際は、ショッピング枠の利用残高を確認して任意整理にならないように手続きする必要があります。

このように身近なクレジットカードには複雑でさまざまなルールが存在するので、上手に活用するのにはこれらのルールを正確に掴んでおく必要があると言えるでしょう。

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