引っ越しに伴う住所変更手続きの作業範囲は、多岐にわたります。
まずは住民票の移動や郵便局への届け。そして、健康保険や運転免許証、光熱費関係、ネットショップの登録変更、携帯電話会社への届けも必要ですね。
もちろんあなたが持っているクレジットカード。これらの住所変更手続きも、もちろんしなければなりません。ですが…、住民票などと比べると、優先度はどうしても低くなってしまいます。面倒くささから「カードは後でいいでしょ」と、後手に回しがちなのも事実です。
そんなクレジットカード会社への住所変更ですが、いつかはやっておかないと後々やっかいなことになります。
「そういえば、クレジットカードの住所変更がまだだった!」
ここで気づいたあなた、この記事を参考に、すぐに手続きに取りかかってくださいね。
クレジットカードの住所変更手続きについて解説していきます!
クレジットカードの住所変更に必要な書類とは?
クレジットカードを新規に作成する際には、【免許証】や【パスポート】など、本人を証明する書類が必要になります。
住所変更を届ける場合にも、同じような書類が必要なのでしょうか?
クレジットカードの住所変更をする方法としては、主に4つの方法があります。
② イオンやセゾンなど、クレジットカードカウンターがある場合はカウンターでの手続き
③ カスタマーサポートへ電話して手続き
④ インターネットを使った住所変更手続き
「書面での手続き」「クレジットカードカウンターでの手続き」これらの方法には、住所が変わったことを証明する書類が必要になります。
ですので、すでに住所変更届を済ませた【免許証】や【住民票】を持参しなくてはなりません。
「カスタマーサポートへ電話」こちらは一見手軽ですが、本人確認のため、【生年月日】や【自分の干支】を伝えたりしなければなりませんし、時間帯によってはつながりにくく、かなり待たされてしまうこともあります。
ですが電話がつながれば、新しい住所を口頭で伝えれば良いのでカンタンですね。
オススメはインターネットの会員専用サイトでの住所変更手続き
いちばんオススメなのが、「インターネットを使った住所変更手続き」です。
すでにクレジットカード会社の会員専用サイトでマイページに登録している人は、サイトにログインして【登録情報変更】のメニューから自分で新しい住所を入力することで、変更完了となります。
とくに本人確認の書類も必要なく、インターネットなので24時間、自分の好きな時間に住所変更ができるので、今からでもマイページにログインすれば住所を変更することができますよ。
だいたい"何もしない"は実行できた。コミケの戦利品を友人に送ってあげるのと、引っ越しにともなうクレカの住所変更くらい、やったのは。あとはごろごろ。今クレカの住所変更Webで簡単にできるのね。枚数多いから付帯サービス吟味した上で整理しないと年会費もったいない。
— ショウ (@nenpuchi) August 17, 2019
会員専用サイトに登録していない人は、この機会に新規登録してみるのも良いかもしれません。クレジットカード会社の会員専用サイトでは、クレジットカードの利用状況や請求金額なども一目で確認できるため、とても重宝します。
会員専用サイトのマイページを新規登録するには、契約しているクレジットカードを手元に持ち、カード情報やあなたの情報などを入力していかなくてはなりません。
こういった作業に面倒や負担を感じる方は、カスタマーサポートへ電話して住所変更する方が良いかもしれませんね。
※ほかのサービスとの一体型カード(キャッシュカード・証券カード・生保カードなど)をお持ちの方は、一体型カード専用の諸変更届が必要となりますので会員専用サイトだけでは変更できません。銀行や郵便局、証券会社、生命保険会社などの窓口へ、直接問い合わせ・届け出が必要です
クレジットカードの住所変更、してないと何がマズいの?
クレジットカードの公式サイトには、下記のように書かれていることが多いです。
お届けいただけない場合、当社からの重要なお知らせが届かない場合もあります。ご注意ください。
これだけを読むと
「郵便局に転送届を出してあるし、クレジットカードの更新にはまだ何年もあるし…何も急いでクレジットカードの変更をしなくてもよくない?」
「重要なお知らせって言っても、ほとんどダイレクトメールでしょ?」
こう考える人も多いようです。
確かに郵便局に転送届を出していれば、ほとんどの郵送物は新しい住所に転送されてきます。ですが、クレジットカード会社からの郵送物には【転送不要】扱いの書類もあることをご存じでしょうか。
転送不要扱いの書類は以下のものです。
② 残高不足により、引き落としができなかったときの督促状(再引き落とし日が記載されているもの)
双方とも、とても重要な書類です。
とくに督促状は重要です。あまり使っていないクレジットカードの年会費の引き落としなど、ついうっかり忘れてしまうことがあります。わずかな年会費とはいえ、引き落としができなかったら大問題。クレジットカードの利用を止められてしまうばかりか、督促状を無視して放置してしまうと延滞となり金融事故扱いとなります。
このことであなたの信用が損なわれ、ブラックリストに入ってしまう危険も出てきます。
こういった理由から、重要な書類ほど郵便局で転送できないことがお分かりいただけたでしょう。住所が変わったら、早めにクレジットカード会社に直接住所変更を出す必要があると言えます。
クレジットカードの住所変更をしていないと、不慮の盗難・紛失の際に大弱り!
クレジットカード会社に住所変更手続きをしていない間に、最も起きて困ることは何でしょうか。
それは、【クレジットカードの盗難・紛失等による再発行】のときです。
クレジットカードの再発行自体はすぐに行われ、新しいカードはあなたの手元に1週間程度で届くでしょう。ですがこのとき、カード会社に登録している住所が古いと、新しいクレジットカードを受け取ることができなくなります。
2019年(おそらく)最後のやらかしは、今月でクレカの期限切れるのに引っ越してから住所変更してなくて新しいカード受け取れずしかもその連絡きてから銀行行けてなかったらあっちゅー間に年の瀬\(^o^)/
— 清純派ファッションニート (@sasami_shiki) December 30, 2019
先ほどもお伝えしたように、クレジットカードの郵送は【転送不要】扱いですし、受け取りの際は身分証明書の提示が必要な、下記のいずれかの方法で送られてきます。
・ヤマト運輸「本人確認サービス」
・佐川急便「受取人確認サポート」
そんなとき、あわてて新しい住所に変更してもすぐに反映されないことが多いです。そのため、せっかくの新しいクレジットカードの受け取り日が延びてしまいます。しばらくは不便な生活を強いられてしまうことになりますね。
またこの状況が、引っ越し間もない間であれば問題ありませんが、何ヵ月も住所変更を怠っていた場合…、「利用者に過失がある」とみなされ、補償を受けることができないこともあるので要注意です!
「クレジットカード会社に住所変更の手続きをしてひと安心…。これで明日から新しい住所が反映されるはず!」
こう思いがちですが…。手続きをしても、すぐにクレジットカード会社に認知、反映されるとは限りません。1週間以上は見ておくようにしてください。
※紛失の際、再発行されたクレジットカードの受け取りには、新しい住所に変更済みの運転免許証も必要です。こちらの手続きも忘れずに行ってください
クレジットカードの住所変更をしていないと、知らない人があなたのカード情報を見てしまうことがある【個人情報漏洩の危険】
クレジットカード会社の住所変更手続きをしていないと、もうひとつ困ったことが発生します。
それは、【月々の明細書等の誤配による個人情報の漏洩】です。
いくら郵便局に転送届けを出していても、転送届けが正式に受理されるまでの間は前の住所に郵便が届き続けますし、転送届けが受理されていても、誤配はゼロではありません。
あなたも、賃貸アパートやマンションに住んでいて、前の住人宛て、もしくは全く知らない人の郵送物がポストに入っていた経験があるのではないでしょうか。
ショップからのダイレクトメールなどでしたら、それほど大ごとではありませんが、あなたのクレジットカードの明細書が他人に見られる可能性も無くはありません。
下記のように、クレジットカードの住所変更をしてないせいで、前の住所の新しい住人があなたの新しいクレジットカードを受け取ってしまった…という例もあります。
https://twitter.com/alen114504/status/1046233842384699392
クレジットカードには盗難保険が付帯されていますので、悪用に対する保証はありますが、先ほどもお伝えした通り、転居から何ヵ月も経っていた場合は、「利用者に過失がある」とみなされ、補償を受けることができない場合もあります。
あなたが住所変更を怠ったという事実は消せませんし、こういったことがあると、クレジットカード会社からのあなたに対する信用は落ちてしまうことでしょう。
クレジットカード会社には、常に正しい情報を伝えておくことが大事です。
事情があって住所変更したくない…新住所がバレたくない人はどうする?
引っ越しや転居には、様々な理由がありますね。
中には、新しい住所を知られたくない!といった人もいるでしょう。
「周りの人に黙って転居した。落ち着くまではしばらく住民票も移せないし、どうしよう…」
「一人暮らしだったけど実家に戻ることになった。クレジットカードを使っていることが家族にバレたら困るなぁ…」
こういった場合について解説していきます。
クレジットカードに新住所を登録しても周りにはバレない
クレジットカードに登録された個人の情報は、本人以外には開示しません。(事件があれば警察には開示されてしまいますが…)クレジットカード会社に連絡した際、生年月日や干支を質問されるのは、確実に本人であることを確認するためです。
新住所は家族にも開示されることはないので、安心して住所変更をしましょう。インターネットの会員サイトから変更すれば、本人確認書類も必要ありません。
郵便物を完全にシャットアウトするには、やはり郵便局で【転送届】を
実家に戻った際など、家族にクレジットカード会社からの郵便物を見られたくない場合…。
まず毎月の明細を郵送ではなく、WEB明細に切り替えましょう。クレジットカード会社の会員サイトで、カンタンにWEB明細に切り替えることができます。
ですが、ダイレクトメールやその他のお知らせなどは、年に数回どうしてもカード会社からの郵便物が届いてしまいます。そういったものを一切シャットアウトするには、郵便局で【転送届】を出し、職場などに転送してもらうようにするのはいかがでしょうか。
転送届は1年有効ですが、延長も可能です。
面倒くさくても、クレジットカードの住所変更は必ずやっておこう!
クレジットカードの住所変更をしてないと、起こり得ることについてまとめてみます。
転送不要扱いの重要書類が届かなくなる
・未払いによる督促状が届かず、気づかないままブラックリスト入りの危機
・クレジットカードの紛失の際、再発行されたカードの受け取りがスムーズにいかない
・状況によっては、住所を変更しなかった利用者の過失とみなされ、補償が受けられない場合もある
こういったことを防ぐために、クレジットカードの住所変更は必ずやっておきたいものです。
スムーズに住所変更をするには、カスタマーサポートへの電話か、クレジットカードの会員専用サイトのマイページから自分で変更する方法をおすすめします。
会員専用サイトのマイページに登録しておくことは、とくにおすすめ。
仕事の事情で引っ越しや転居が多い人は、住所変更したかどうか忘れてしまうことも多いと思います。
そんなとき、会員専用サイトのマイページを確認すれば、すぐに、今クレジットカード会社に登録されている住所を確認することができます。もし、住所変更がされていなければ、その場で変更できるメリットもあります。
マイページには、クレジットカードの利用状況も記載されていますし、たまにサイトを確認する習慣をつけておくと良いかもしれませんね。
また、住所だけではなく、電話番号が変わった時も届け出が必要ですよ。
紛失や盗難、また自身も気づかない不正利用の疑いがあった際などは、登録してある電話番号に電話が行くようになっています。
自分の身を守るためにも、常に正しい情報が登録されているようにしておき、安全にクレジットカードを利用していきましょう!